電気の力で家はかしこくなって、スマートハウスと呼ばれるようになりました。
スマートハウスがもっとかしこくなって、ロボットになって、意思を持ったとしたら、きっと雨に打たれるのを嫌がるに違いありません。
本作品は「未来の家」というテーマから発想したインスタレーション作品です。暗室の壁に雨の映像がプロジェクトションされており、壁の前に裸電球と家の模型が置かれています。家には腕が生えていて、雨が降っている間は傘をさし、雨が止んで太陽に見立てた電球が光ると傘を降ろします。
建築の起源を、雨露をしのぐため立木に横材を渡して屋根をかけたことに求める「プリミティブハット」という説があります。以来、住宅は進化の過程でいろいろな技術(火、水道、電気、ネット、、、)を取り込んできました。では、次に家に足される技術は何か?作者はそれが人工知能、ロボティクスであると仮定しました。
知性と運動能力を身につけた家は、かつてプリミティブハットを作った人類と同じように、雨に濡れるのをいやがって傘をさすのではないか。そんな空想に基づき、家に白くてぷにぷにした腕を取り付けました。
(中田)


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